山菜は、季節を感じる日本独特の食材でフキノトウ(蕗の薹)は、2〜3月ごろ、春の訪れをいち早く告げる山菜の代表格。天ぷらやふきみそなど山菜独特の苦味があり、好きな方も多い。その「フキノトウ」に危険が迫っている!?
数年前にフキノトウに多く含まれるペタシンが、がんの転移と増殖を強く抑制し、副作用の低い抗がん効果があると、ある大学の研究グループが発表しました。フキノトウを直接食べても効果を得られる可能性は低いらしいのですが、それを知った人が全国的に山菜採りに里山に訪れているらしいのです。ここで問題なのが、フキノトウは、田んぼの脇や川縁など水気の多い場所の地面の下に伸びている地下茎を伸ばしながら成長し、蕾(つぼみ)をつけていきます。花菜(かさい、カリフラワーやブロッコリー同様)とも言われており、まだ芽の状態。従ってその地下茎から多ければ数個の蕾をつけていきます。その蕾のみを丁寧にカットして採取しなければなりません。なぜなら土中の地下茎を切ってしまうと、翌年には、蕾が生えてこなくなるからです。そう、もうおわかりだと思いますが、茎ごとまとめて引きちぎっていく人がいるようなのです。もちろん茎は食べることもできませんし、人一人がお腹いっぱいに食べるものでもありません。日本古来の質素で豊かな美意識と言うか、風情のある食として味わう程度で楽しむ食材です。やさしく丁寧に扱いたいものです。