ネットやSNSで見かける間違った情報。
みんながご存知のSNSを見ていたら、「有機栽培について」というタイトルから「1. 無農薬である」という間違った情報が拡散されていて驚いたのですが、有機肥料、有機農薬を使用する有機栽培には、確かに化学合成農薬は使用していませんが、定められた天然由来の農薬使用が認められていることからすべてが無農薬というワケではないのです。有機農薬も、人でも飲み過ぎたらいけませんよ、というお薬のように与えすぎると良くない劇薬へと変貌するわけで、使用上の注意を守らないといけないくらいの農薬なのです。一般的にはわかりづらい上に間違った情報が飛び交うとこれは鵜呑みにしてしまいますね。栽培方法は百姓の言葉通り、多種多様です。分類という意味では、慣行栽培がごく一般的で、化学肥料や化学農薬を使用する前提で環境や人体に悪い影響を与えないように栽培中使用する量、回数が農林水産省で定められており、歴史的データが蓄積された栽培方法です。このデータ(個々の事実・数値、情報、統計)というのがキモなんですね。当然見直されていくので、20年、30年、40年前と今とでは、大きく異なるわけです。当時使用していた農薬が、今では半数以上が廃止されたりしています。有機栽培についてもデータが示すJASマークを取得(検査に合格)していなければ、有機栽培によるお野菜、オーガニックとも記載することができません。慣行栽培の基準から逸脱した特別栽培、自然栽培など、お野菜の種類によっても多種多様の栽培法だとデータの蓄積がないので、そのような機関では良いとも、悪いとも言えないわけです。しかし、生産者の栽培には、その場所、その農作物、見てきたことや聞いたことのアレコレ。それぞれにこだわりがあります。肥料、農薬の使用規定よりうんと少なくして、栽培する特別栽培や、いやいや、肥料も農薬も、使わず耕しもしない自然栽培が一番とか、んー、わかりづらい…肥料とか農薬だってお金もかかるし、落ち葉とか自然のものとぬかを使った肥料で土壌を人工的につくって、牛糞で追肥しながら葉物に限っては、有機農薬を使って、この畝の根菜は薬をいっさい使わないでおこう。この生産者は何栽培(自然とはいいがたいし、特別栽培かな)?となります。それぞれの生産者の目的は、個性を引き出しておいしいお野菜をつくること。それにつきます。土壌に配慮し、微生物を守り、自然環境には良いが、どんどん免疫力を失っていく人間(もはや不自然?)が、虫も寄せ付けない程、強いお野菜を食べて、健康でいられるのか?そんなところにも海外も含めて、研究機関のさまざまな情報があります。こっちを立てれば、こっちがと、はっきりしたことはわからないという話です。しかし、わかっていることは、どこで、誰が、どのようにしてつくったか。それを伝えることが私たちの役目です。農家さんのこだわり、聞けば聞くほど面白いので、このシリーズは続きます。
健康といえば、生きるための健康なのだけど、食だけで健康を手に入れようなんて都合のいい話かもしれませんね。健康は、何よりもストレスからの解放です。食を楽しむことでストレスを無くす。偏らないことで体へのストレスを無くす。それが大切です。ちなみにお野菜は、モノや時期によって水分とか、寒さとか「厳し目に育てると美味しくなる」という生産者の方もいますから、植物はストレスさえも生きる生命力となって、向上する力があるのでしょう。その強い生命力をいただく、ありがたみ…合掌。